断食(ファスティング)というと今ではプチ断食とも呼ばれ、主な目的はダイエットかと思いますが、じつは断食には体重を減らす以上の効果があります。このことは、断食がヨーロッパでは、がん治療などの医療行為として行われていることからも伺えます。

断食といっても内容はさまざまです。酵素ジュースや、低圧縮で絞ったジュースを飲みながらやる断食、水しか飲まない「水断食」、一切の飲食を絶つ「断食」などです。期間によって得られる効果や難易度も変わってきます。

断食は個人でも行えますが、断食道場で専門家の指導のもと行うという選択肢もあります。

たしかに都会で暮らしていると、一歩外に出ればファミレスやコンビニ、ファストフードのお店があるので誘惑は多いです。断食するには環境を変えるほうが早いかもしれませんね。

調べてみると日本には断食施設はいくつもあり、大きく分けて3つのタイプに分類されます。

  1. 断食指導者のもと断食を行う施設
  2. 医者の指導のもと療養目的で断食を行う施設
  3. 宗教団体が修行のために行う施設

以上の3つです。

断食指導者のもと断食を行う施設

断食指導者といってもさまざまですが、やはり専門家の指導が受けられるのは心強いです。

歴史のある断食道場

信貴山断食道場

「信貴山断食道場」は大阪と奈良の県境にある、40年近くも続いている断食道場です。見た目からしてもう本格的です。

ここは無断外出・外泊は厳禁、洗濯や部屋の掃除は自ら行うことがルールとなっているなど、内容も本格的です。断食期間中は具なし味噌汁や葛湯を飲んで過ごします。

料金は3泊4日で22,700円です。

参考リンク信貴山断食道場

水断食を行う数少ない道場のひとつ

静養院 断食療養所

何かの本で、日本では水断食が行っているところはほとんどないって書いてあったんですが、奈良県生駒市にある「静養院 断食療養所」はその「水断食」を行っている数少ない施設のひとつですね。

断食期間中(本断食)は水以外は摂取しないそうです。

料金は6泊7日56,000円~となっています。

参考リンク静養院 断食療養所

こちらも水断食やってます

くつろぎの里 愛知断食センター

「くつろぎの里 愛知断食センター」は愛知県豊田市の断食道場です。

こちらの施設も「水断食」を行っています。

運営母体がキリスト教系のようです。1日のうち、朝の7:00~8:00にクリスチャン向けの集いがあったりします。

料金は一泊4,500円~となっています。

参考リンクくつろぎの里 愛知断食センター

ヨガ、瞑想、断食の3点セット

IARP根府川ヨーガ道場

「IARP根府川ヨーガ道場」は神奈川県の小田原市にある断食道場です。

リンゴ・ニンジンの酵素ジュースや酵素玄米、生姜湯などで断食合宿を随時行っているそうです。

ヨガの体験もできるみたいですね。

料金は1泊2日で8,000円です。

参考リンクIARP根府川ヨーガ道場

温泉とマッサージがセット!

やすらぎの里断食道場

「やすらぎの里断食道場」は静岡県の伊豆高原にある断食施設です。

断食のみ行う施設ではなく、ヨガの指導や1時間の整体マッサージ、カッピング、鍼灸、マッサージベットなどが用意されています。貸切り風呂、眺望露天風呂も完備。

これらすべて料金に含まれているので追加料金はないそうです。

ストイックな断食ではなくあくまでライトな感覚で断食を楽しみたい方にぴったりかも。断食中は酵素ドリンクをメインにその他では生姜湯、野菜ジュース、野菜スープ、お吸い物などで過ごします。

料金は1泊15,120円~21,600円。初めての方は初回利用料が別途5,400円かかります。

参考リンクやすらぎの里断食道場

野草を使った自家製酵素ドリンクの製造体験ができる

リフレッシュの森 断食道場

「リフレッシュの森」は埼玉県の断食道場です。

野草を使った自家製酵素ジュースは希望者と一緒に材料の採取から行うそう。製造過程を見られるのは貴重な体験ですよね。酵素断食コースでは、朝食は梅醤番茶、昼食と夕は酵素ドリンクで過ごします。

料金は1泊10,000円~です。

そのほかにはリフレッシュコースがあります。こちらでは今話題のマクロビオティック食がメイン。

参考リンクリフレッシュの森

医者の指導のもと療養目的で断食を行う施設

医師がいる施設は何かと安心な気もします。医療的な面でのアドバイスも役立ちそうですね。長期の断食にトライするなら、医師が関わってくれたほうが安全な気がします。

全国唯一の公的な施設

五色県民健康村健康道場

「五色県民健康村健康道場」は兵庫県洲本市五色町にある断食道場で専門の医師が常駐しています。1982年に兵庫県と五色町が共同事業として開設した全国唯一の公的な断食道場です。

1杯が100kcalの特製ジュースを朝、昼、晩と一日に3回。水分は2リットル以上摂取。特性ジュースの正式名はSF30といい、牛乳ベースのバナナヨーグルト味で飲みやすいと評判。牛乳嫌いの人のために別メニューも用意されているそうです。

ファスティング明けの回復食は 一日合計600kcalの三分粥から五分粥、最後は 1,000kcalの全粥食まで徐々に戻します。全期間を通じて、毎日の診察があります。その他に一日に数回の自覚症状、身体状態のチェックを行うなど、極めて慎重な医学管理のもとに行っているのが特徴です。

料金は1泊10,000円~19,400円(部屋代、食事代、医学管理料)に別途入所時検査料がかかります(通常は11,680円)。

参考リンク公的断食施設 五色県民健康村健康道場

「おもいっきりテレビ」出演で知られるあの医学博士の断食施設

ヒポクラティック・サナトリウム 断食道場

「ヒポクラティック・サナトリウム」は静岡県の伊豆高原にある断食施設です。生姜湿布やビワの葉灸、マッサージ、整体にタラソテラピーエステといったメニューも豊富。追加料金を払えば受けることができます。

断食期間中は、タンパク質、脂肪、炭水化物は制限し、代わりに不足するビタミンとミネラルを朝・昼・晩の搾りたてニンジンジュース、レモン2切れ、梅干し1個で補います。

1日の摂取カロリーは1,000kcal程度なので「断食」というよりは野菜ジュースを用いた低カロリーダイエットになります。

料金は1泊10,000円~40,000円。

参考リンクヒポクラティック・サナトリウム

宗教団体が修行のために行う施設

間違ってもダイエット目的で、とは言えないまさに修行の場。

そういえば断食はもとは特定の食べ物、あるいはすべての食物を絶つ宗教的行為だったことを思い出しました。

心身を鍛え直したい方へ

成田山 断食修行

「大本山 成田山」でも断食体験できます。ここはダイエット目的ですなんてちょっと言えない雰囲気ですね(笑)。心身鍛錬以外の目的で修行を受けることはできないって書いてありますしね。持っていけるのは日用品程度でスマホや雑誌、本など持ち込み不可です。かなりストイックです。

一度公式サイトを見てみるとよいです。話のタネになるかもしれません。

どんな方が利用しているかというと、すごいですよ。ちなみに関東の方なら祐天寺って聞いたことがありますよね。その祐天寺って祐天上人が眠っているお寺なんですが、そのお偉いお坊さん(祐天上人)も断食修行した場所だそうです。他には、「報徳思想」を説いた二宮尊徳、歴代の市川團十郎もここで断食修行しています。

気になる料金ですが、他のリゾート系施設とは違い、料金は2泊3日~5,000円と格安です。

参考リンク大本山 成田山

断食施設を利用するうえでの注意点

いざ断食しようと思っても近くにコンビニやファストフードのお店はあるし、コンビニだって近い。そんな方が誘惑に打ち勝つのはなかなか大変ですよね。自分の意思の強さに自信を持てない人は利用してみてもよいかもしれません。

気になるお値段はピンキリです。

一番安いのは宗教団体が運営する施設です。ただし、宗教系の勧誘には十分注意したほうがよいと思います。ただでさえ外界と隔絶された状況なので、特に影響を受けやすいと考えておいてください。たいていは申し込んだあとのオリエンテーションで知らされることがほとんどです。

それと、ここでは紹介しきれませんでしたが他にもリゾート系の断食施設がたくさんあります。スパやマッサージ、ヨガといったレクリエーションサービスが豊富なのが特徴です。

通常泊まりがけの旅行では宿泊費に食事代も含まれていて、夕飯の豪華な食事が楽しみだったりしますよね。でもこういった施設は、たとえリゾート系でも断食プログラムをウリにしている以上、当然のことながらそういった豪華な食事は付いてきません。

価値観の違いですが、正直その割に値段は高いと思いました。これをどう捉えるかですね。

自分ひとりでダイエットをするのが不安な方、とにかくストイックなダイエットをして乱れた食生活を改善したい方はチェックしてみても良いかもしれません。