疫学調査などの結果から、人はある程度太っているほうが長生きすると言われていますが、これは本当なのでしょうか。

太っているほうが長生きする

気になる記事があったので引用します。

※疫学調査とは、設定した環境因子(肥満や喫煙といった生活習慣など)が特定の健康障害を引起こす可能性を社会集団を対象に調べる統計的調査のこと

世界290万人調査で判明「小太りが一番長生き」理由を医師解説

1月1日、米疾病対策センターが医学誌に発表した最新のレポートが波紋を呼んでいる。

その内容は、肥満指数(BMI)が25~30未満の「過体重」のグループのほうが、BMIが18.5~25未満の「普通体重」のグループよりも死亡リスクが6%も低いというものだ。そもそもBMIとは最も病気になりにくい理想体重を22に設定したものであり、その前提さえ崩れかねない結果が出たのだ。

参考リンク世界290万人調査で判明「小太りが一番長生き」理由を医師解説

ある程度太っていたほうが長生きするというのはデータ上では正しいです。

ではダイエットなんていらないのか、と言われれば、一概にそうとも言えません。ダイエットはそもそも極端に痩せるためにあるわけではないからです。

参考までに平成23年度65歳以上の高齢者の死因データをみてください。

平成23(2011)年の65歳以上、高齢者の死因となった疾病
引用| 平成25年版 高齢社会白書

これによると65歳以上の高齢者の死因トップ3はガン、次いで心疾患、肺炎です。

太っている人が長生きになる理由

高齢で肺炎やガンを発症すると、さまざまな投薬治療が行われますが、これはからだにとって大変なストレスです。こういった過酷な治療に、太っている人と痩せている人、どちらが長く耐えられるでしょうか。

食欲だってなくなる、あるいはまったく食べられなくなるはずです。

痩せている人は体力がないから亡くなる率も高い

そういうことに鑑(かんが)みると、ある程度太っている人のほうが体力的な”余力はある”と言えそうですよね。

痩せている人は、口から物を食べられなくなると体内にエネルギー源(脂肪)が少ないぶん衰弱するのも早く、亡くなる率は高いです。そうして、結果的に平均寿命は痩せている人のほうが短くなるのです。

これが”データ上では”太っている人のほうが長生きする理由です。

あなたはどちらを選びますか?

さて、いかに健康的に長く過ごせるか、という視点に立つとものの見方は180度変わります。

こういった病気にそもそもかからないで済むことのほうがより充実した人生を長く送れそうですよね。要は、平均寿命よりも健康寿命が長いほうがよいということです。

※健康寿命とは、日常生活送るうえで健康上の問題がない期間のこと

有病率(病気を持っている確率)は肥満と判定された方のほうが高く、心臓病、高血圧、糖尿病、動脈硬化などで亡くなる比率は高いです。

痩せすぎもたしかに、免疫力の低下などの問題があります。でもそれは、極端に痩せすぎている場合です。一般に、太っていることのほうがデメリットは多いのです。これらを総合的にみて、あなたはどちらを選ぶでしょうか。