ボクシングなどの体重制の競技ではしばしば、試合前に水分摂取を控えて体重を落とします。理由のひとつとして、短期間で見た目の体重を落とすには、体の水分を減らすのが一番効率が良いというのがありそうです。

実際、水分を摂るのをやめると、何もしなくても体重はみるみる落ちていきます。汗や呼気、排泄(主に排尿)で、何もしなくても水分は失われていくからです。

極限まで水分を控えると、どれだけやせられるか

では水分を摂らないだけでどこまでやせられるでしょうか。

答えを先に言うと、体重の約2割が限界です。たとえば、体重50kgの方なら、10kgの減量が可能です。

私たちのからだからは、何もしなくても発汗や尿で水分はどんどん失われていきますが、その量は成人で1日におよそ2.5~3.0Lと言われています。ということは、水分をまったくとらなかったと仮定して、体重50kgの人が10kg分の水分を失うのにかかる日数は3~4日もあれば十分でしょう。

極論ですが、水分(食事に含まれる水分も含む)やその他一切を完全に絶つことで、最短3日で10kgもやせることが可能です。

「えっ、マジ!? やってみようかな…」と思った方へ。

ここでいう限界とは、生命の限界なのでお間違いのないようにお願いします。もし仮に、あなたの体重が50kgだとして、10kgの水分を身体から失うと死に至ります。

水分を失う 砂漠

わたしたち人間が、(人間以外の動物すべてにも言えることですが…)生きるために最も大事なものは”水”です。水さえあれば10日以上生存することが可能です。ところが、水をまったくとらなければ4~5日で命を落としてしまいます。

参考リンク水なしでは5日も生きていけない

ここまで聞いてなお、あなたは水分を控えるダイエット法をやってみたいと思うでしょうか。

※水を控えるダイエットを行った場合の、実際の体重の減り方は、1日で1.25kg、2日で2.5kg、3日で3.75kg減といった具合です。徐々に体調は悪化し、激しい喉の乾きでまったく眠れなくなります。絶対にやめましょう。

水を飲まなければどうなる?

水を摂らなければ、人は生きることができません。

理由は以下の3つが考えられます。

  1. 酸素や栄養素の流れが止まってしまう
  2. 有害な物質を外に出すことができなくなる
  3. 発汗などによる体温調節ができなくなる

酸素や栄養素は血液によって運ばれ、水(細胞間質液)で満たされた細胞内を移動しますが、水分が不足すると徐々に酸素や栄養素の流れが止まってしまいます。これはつまりゆるやかな(細胞の)死を意味します。ついでながら言うと、血液はドロドロになり、血栓もできやすいです。

水分が足りなくなると、当然のことながら尿は出ません。尿にはアンモニアなどの老廃物を排出する役目がありますが、尿が出ないとなると身体に有害な物質は、排出されずに蓄積していきます。これも放っておくと命の危険があります。

ほかにも脱水になると汗は止まり、体温調整ができなくなります。結果、体温は上昇し、細胞が正常に機能することができなくなってしまいます。

これらの要因が重なり、人は死に至ってしまうと考えられます。

水太りする本当の理由

なかには、水を飲むと太るという人がいますが、その多くはスポーツドリンク・缶コーヒーなどの加糖された飲料をがぶ飲みしていることが原因です。たとえば500mlのスポーツドリンクを3本飲めばこってりしたラーメン1杯分のカロリーがありますよ。食事にすると1食分で、なんと750kcalもあります。

そもそも水のカロリーはゼロですから、体脂肪が増えるはずもありません。

たしかに摂った水分の重さだけ体重は増えますが、ダイエットが必要なたぐいの体重増ではないのです。それに、水は飲んでも必要以上に体内に蓄積することはなく、通常は体内の水分量は身体の機能で一定に保たれるようになっています。

水太りの心配をして、水を飲まない、あるいは控えるダイエット法というのは間違いどころか大変危険なダイエット法です。

ダイエット中でも、水は積極的に飲むようにしてください。水を制限する必要はありません。

なお、酵素ダイエット法でも、良質なミネラルウォーターを1日2L以上を目安に摂ることを勧めています。

酵素ダイエットと相性のいいミネラルウォーターの選び方

水を飲むとむくむ?

水を飲むとからだがむくんで体重が増える、と思っている人がいます。むくみはからだが水分を体内に留めている状態なのでたしかに体重は増えますが、浮腫の解消のために「水を飲まないようにする」というのは間違いです。

正しくは「水を飲まないからむくむ」です。

脱水で体内が水不足に陥ると、脳は体内の水分量を確保しようとして水を外に出さないよう司令を出します。これが体や顔のむくみの主な原因なのです。さらに、尿がでなければ老廃物がからだに蓄積されていきますよ。血の巡りは悪くなり、新陳代謝も進みません。

塩分の摂り過ぎでむくむ

ほかにも塩分の摂り過ぎは、”むくみ”を誘発します。体内の塩分濃度が高くなると、からだは水分を体内に留めて理想的なバランスを保とうとするからですね。

控えるべきは水分ではなく、”塩分”です。食事の塩分をなるべく控えるようにしましょう。

ちなみに、塩分の過剰摂取によるむくみを改善するには塩分排出効果のあるカリウムが効果的。カリウムには腎臓で塩分(ナトリウム)が再吸収されるのを抑える作用があるんです。

カリウムを多く含むのは果物や野菜です。手軽にとれるのは、野菜サラダ以外では、りんごやバナナ、アボカドなどでしょうか。

塩分を摂り過ぎたと感じたら、こうした食品を意識的にとることでむくみを解消できますよ。

もちろん塩分の摂取そのものが問題なので、控える努力は必要です。

念のためお伝えしておくと、腎機能に問題(腎不全)のある方がカリウムを多く摂ると高カリウム血症に陥り、不整脈を起こしてしまうので注意してください。

飲酒でむくむ

アルコールの代謝にはミネラルが不可欠です。

アルコール(飲酒)でむくむ方は、夜寝る前にアルカリ性でミネラルたっぷりの水を飲みましょう。翌朝に効果を実感できます。

疲労でむくむ

疲れているときにむくみやすいのは、疲労で新陳代謝が悪くなっているところに水分量の低下が重なるからです。おすすめはアルカリ性でカルシウムがほどよく含まれている水。

アルカリ性の水は疲労回復効果がありますし、カルシウムには血管を柔らかくして血流を良くする作用があります。腎機能が弱まっている場合にもむくみは出るのでナトリウムの多い水は避けたほうが良いですね。

ふくらはぎのマッサージで血流を改善

もちろん軽い運動や入浴、マッサージで体を温めて血流の改善を図ることも重要ですよ。

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いかがでしたか? どんなダイエットにも、水は必要不可欠です。たとえば酵素ダイエットでは、”水”は酵素ドリンクと同じくらい重要な役割があります。

酵素ダイエットに必要なドリンク&水は良質なものを

水を正しく付き合ってダイエット効果を高めましょう。